今回は、私が普段受け持っている専門の教科である国語を例に知識の広がりを問う問いについて考えてみたいと思います。

定期テストや受験で問われる国語の設問の典型例とは何でしょうか?
考えてみると次のようなものがそれに当てはまるかもしれません。

「指示語が指すものはものは何か?」
「◯◯という言葉の反対の意味を答えよ」
「傍線部と同じ内容の一文を抜き出せ」
「◯◯物語の作者は誰か?」
「次の中から本文と合っている内容を選べ」

果たして、この問いの先にはどんな学習者の知識の深まりが待っているのでしょうか?
それが問われないまま(もしくは意義が見出されないまま)、「正解が1つ」という評価の効率主義の名の下に
これまでの試験問題が作られていたのかもしれません。

教師の都合をいってしまえば、「正解が一つでないと、成績の序列や入試選抜などできない」ということかもしれせん。
ただ、評価の在り方は本当にそれで良いのでしょうか?

では具体的に開かれた問いとはどのようなものが考えられるのでしょうか。
たとえばIBの文学では、学習した作品をもとに次のような問いに取り組むことが求められます。

「小説や物語においては、テーマやイメージが繰り返し用いられているが、
あなたが学習した作品では、それがどのように用いられ、作品にどのような効果的を
与えているのか。あなたが考えることを述べなさい。」

このような問いを考えるにあたっては、作品への深い理解と考察が必要となります。
そして、その問いと向き合っていく中で、導き出せる解釈は学習者の数だけあるでしょう。
まさに、考える力を問われる開かれた問いがIBの設問にはあるのではないでしょうか。

その中心となる思考力を育むIBのコア科目こそTOKになります。

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